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FXはポジションの分散が重要?リスクヘッジの重要性

FXは裁量トレードのスキルや、EA、コピートレードの質によって利益を得ることができる確率を大きくすることが可能です。
しかしFXも投資であり、相場という自分では操作できないものの影響を受けるため、リスクが0になるということはあり得ません。
そのためこのページではFXでは分散投資をするべきということ、複利の利用方法を紹介していきます。

FXには8つのリスクが存在する

FXには8つのリスクが存在します。
そのリスクを理解しないままでFXを続けてしまうと、短期的には利益を上げることができても、いつか大きな損失が発生してしまう可能性があります。

為替変動のリスク

為替変動によって利益を得るFXですが、当然為替変動によって損失が発生することもあります。
通常の範囲内の為替変動であれば、リスクヘッジの方法を理解したうえで実行していれば、大きな問題となることはないでしょう。

しかし経済指標の発表や要人発言などがあった際には、相場が大きく変動することがあります。
また2019年の米中貿易戦争のような、経済的に重要度の高い出来事が起こると、為替が大きく変動し、大きな損失を抱えてしまったり、破綻してしまったりする原因になるため注意が必要です。

金利変動のリスク

FXで利益を得ている方の中には、通貨の金利差によるスワップポイントを利用したトレードを行う方も多いです。
そんな方が注意するべきなのが、金利変動のリスク。
スワップポイントで利益を得ている方は金利が低い国の通貨で金利が高い国の通貨を購入します。

しかし金利が高い国は、政情が安定していない国が多く、そのような国では金利変動のリスクが大きいです。
またトルコリラのように、金利が下がってしまうことはなくても、通貨の価値が急激に下がってしまうことで、スワップポイントで得られる利益以上の為替差損が発生する可能性もあります。

レバレッジのリスク

海外FXを利用している場合、ハイレバレッジを利用していても原資以上の損失はFX会社が負担してくれるゼロカットシステムがあることが多いため、問題ありません。

しかし国内FXでは、ゼロカットシステムが禁止されているため、原資以上の損失が発生しても、FX会社が負担してくれることはありません。
全て自分自身で損失を被ることになります。原資が多くないと低レバレッジで十分な利益を得るのは難しいため、レバレッジを利用する方は多いですが、国内FX会社の場合は注意しましょう。

スリッページのリスク

スリッページとは、FXのトレードにおいて注文したレートと、約定した時のレートのズレをさします。
たとえばドル円110円で注文した際に、111円で約定すれば、1円分のスリッページが発生したことになるという仕組みです。
1円ものスリッページが発生する確率は非常に低いですが、ファンダメンタルズ的に重要なイベントが発生した際には、スリッページが大きくなることがあります。

その結果、利益が小さくなってしまったり、損失が発生してしまったりということがあるため注意しましょう。
なおDD方式のFX会社の中には、意図的にスリッページを発生させていると噂されるFX会社も少なくありません。
損失が発生することのないように、信用できるFX会社を選ぶのも重要です。

ロスカットのリスク

ロスカットとは、証拠金維持率が必要証拠金維持率を下回ってしまうと、強制決済される制度です。
ロスカットされる必要証拠金維持率はFX会社ごとに異なりますが、しばしば100%に設定されているFX会社も存在し、そのようなFX会社では、ロスカットのリスクが高くなるため注意が必要です。

なおロスカットが執行されると、含み損が確定し、損失が発生するのはもちろん、ロスカット執行手数料が発生する会社もあります。
より大きな損失となるため、リスクが高いです。

システムトラブルのリスク

あまり多くはありませんが、システムトラブルにより損失が発生するケースも存在します。
システムトラブルが発生し、注文の処理が全て停止してしまえば、為替変動が生じても、ロスカットされないことや、ポジションがずれて約定されているというリスクが考えられます。
通常の動きの小さい為替相場であれば、問題にではないかもしれませんが、相場の動きが激しい時に、注文が殺到しシステムトラブルが発生というような最悪の事態も考えられます。

信用リスク

FX会社が倒産し、口座の資金が0になるというリスクも忘れてはいけません。

有名国内FX会社が倒産したというニュースはあまり聞いたことがありませんが、海外FX会社では少なくありません。
しばしばリーマンブラザーズの倒産や黒田ショックなどのように、非常に大きな為替変動が発生することがあります。
そんな時には非常に多くのトレーダーが損失を抱えますが、NDD方式でゼロカットシステムを採用している海外FX会社では、原資以上の損失はFX会社が負担することになります。
その結果、FX会社の資金が尽き、倒産するわけです。

国内FX会社のほとんどや、海外FX会社の一部では信託保全という方法で顧客の管理をしています。
FX会社の資金とは分けて管理されているため、FX会社が倒産しても、顧客資金の流用のリスクは小さいです。
しかし信託保全されていない会社では、倒産した際に顧客資金が流用され、口座の資金がなくなってしまう可能性があります。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、ある国で政治や経済、環境に対する変化が起きることで、為替市場に混乱が生じ、そこに投資した資産の価値が変動することを指します。
たとえば東日本大震災で急激な円高となったのも、カントリーリスクの1つと捉えることができます。
為替市場に混乱が生じた際には、大きな為替相場の変動の可能性が高く、リスクが高いです。

ただしFXで広くトレードされている人気通貨の国は、政治や経済、環境が安定しているため、カントリーリスクが低いため、それほど不安視する必要はありません。

FXのリスクを少しでも減らすために重要なこと

ここまで読んでFXにはリスクがあるということは、理解いただけたはずです。FXで利益を得ていくには、そのリスクを少しでも減らす必要があります。
ここではFXのリスクを減らすために重要なことを紹介します。

FXの基礎知識を習得する

しばしばFXの勉強を疎かにして、知識が十分にない状態でFXのトレードを初めてしまう方がいます。
しかしそれではギャンブルになってしまい、リスクが大きいです。
トレードをはじめる前に、FXの基礎知識を本やウェブサイトを利用して、習得しておきましょう。

また一度勉強して基礎知識がついた後も、日々のトレードの記録を取っておき、トレードの復習を行い、少しでも勝率を上げられるようにすることをおすすめします。

ストップロスの設定方法を習得する

ストップロスとは損失の拡大を防ぐための注文方法です。

FXでは利益を獲得するというのは非常に重要ですが、同じくらい重要なのが、損失を最小限に抑えることです。
損失を最小限に抑える技術がないと、普段は利益を獲得できていても、大きな損失を発生させてしまい、長期的にはマイナスになることが少なくありません。

ロスカットもトレーダーの資金を守るためのシステムではありますが、ロスカットを実際にくらってしまうと、ダメージが大きいです。
そのためスロップロスを設定しておくのが重要です。

ストップロスには以下の4つの設定方法があります。有効活用しましょう。

  • 保有中の建玉に対して「逆指値注文」または「トレール注文」を発注する。
  • 保有中の建玉に対してOCO注文で「指値」と「逆指値」を発注する。
  • IFD注文で2次注文を「逆指値」または「トレール」にして発注する。
  • IFDOCO注文で、2次注文をOCOにして発注する。

レバレッジを慎重に選ぶ

レバレッジは少ない資金でも大きな利益を獲得することを可能にしてくれる可能性がある、優秀な機能です。
しかしレバレッジを利用して保有するロット数が大きくなれば、それだけ大きな損失が発生する可能性があるということ。
レバレッジは慎重に選びましょう。

基本的にはゼロカットシステムのない国内FX会社では、最大レバレッジである25倍を利用することはおすすめしません。
一方でゼロカットシステムがある海外FX会社であれば、少ない証拠金で100倍以上のハイレバレッジを利用して、スキャルピングを行うというのも手段の1つです。

自分のトレードスタイルと利用しているFX会社のロスカットやゼロカットシステムの内容、リスク許容度をもとにレバレッジを選びましょう。

ファンダメンタルズに注意する

トレード手法にはテクニカル分析によるトレードとファンダメンタルズ分析によるトレードの2種類あります。
2種類をバランスよく利用していれば問題ありませんが、しばしばテクニカル分析に頼るあまり、ファンダメンタルズを疎かにしてしまうこともあるため注意しましょう。

自分が扱う通貨の発行国の経済情勢や政治、災害情報などはニュースを確認して常に収集しておきましょう。
ファンダメンタルズ的に重要なイベントが発生した際に、損失が発生するリスクを抑えて、利益を得ることができる可能性を高めることができます。

分散投資をする

FXの分散投資の方法

分散投資はFXで長期的に利益をあげるうえで非常に重要です。
そこでここではFXの分散投資の方法を紹介していきます。

通貨ペアの分散

たとえば1つの通貨ペアで利益を上げることができていたとしても、その通貨ペアで損をする可能性は0ではありません。
分散投資をせずに資金を1つの通貨ペアに集中させてしまっていれば、非常に大きな損失になります。

一方で分散投資をしていれば、1つの通貨ペアで損失が発生しても、他の通貨ペアで利益を得ることが可能なため、リスクが小さいです。
なお通貨ペアで分散投資する場合は、動きの異なる通貨ペアを選択するようにしましょう。

なお日本の証券会社の松井証券が発表した200日間の相場変動をもとにした各通貨ペアの相関係数が下図です。
相関係数が大きければ大きいほど、2つの通貨ペアが連動しているということを意味します。

そのためたとえばUSD/JPYをメインの通貨ペアとして扱っている場合に、ユーロ円やポンド円をリスクヘッジのためにトレードしていても、同じような動きを見せるため、意味がありません。
リスクヘッジをするのであれば、CHT(スイスフラン)/JPYのように相関係数が低い通貨ペアにするのがおすすめです。

FX会社の分散

また複数のFX会社を利用するというリスクヘッジの仕方もあります。
上でも紹介した通り、為替相場の急激な変動などにより、FX会社が倒産してしまい、顧客資金がなくなってしまう可能性があります。
いくら利益を上げることに成功していても、一瞬でお金がなくなってしまう可能性があるわけです。

そこで利用するFX会社を分散させて万が一、1つの会社が倒産してしまい、資金が引き出せなくなってしまっても、他のFX会社には資金がある状態にしておきましょう。

なお複数のFX会社を利用しても、そのいずれも信頼できないFX会社であれば意味がありません。
会社の規模や運営歴、資本金、ライセンスの有無、ライセンスの取得難易度などの情報をもとに、信頼性を判断したうえで、どのFX会社を利用するのかを決定してください。

地域の分散

カントリーリスクという、ある国で政治や経済、環境に対する変化が起きることで、為替市場に混乱が生じることによるリスクがあります。
そして仮に国が異なっても、投資する地域が集中していれば、その地域の突発的な政治や経済、環境に対する変化が起きて、複数の国に影響を及ぼす可能性が高いです。
そのため先進国と発展途上国、アジアとヨーロッパというように、地域を分散させておくことでリスクヘッジをすることをおすすめします。

複利の威力とリスクヘッジ

最後にFXで得ることができる利益を増やしていくために重要な複利という考え方とリスクヘッジについて解説します。

複利とは利息の計算方法の1つで、一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。
FXではトレードで得た利益を証拠金としてトレードに利用することで、資金を大きくし、利益を大きくする方法を指します。

たとえばもし証拠金が20万円で月利が20%だとすると、最初の月は4万円しか稼ぐことができないため、専業トレーダーにはなれません。

しかし複利で計算していくと、最初の月は4万円、2ヶ月目は48,000円、3ヶ月目は57,600円の利益と増えていき、12ヶ月後には合計で150万円の利益が発生し、20万円だった原資が170万円になります。

この状態で月利20%のトレードができれば、月に34万円稼ぐことができるため、専業トレーダーになることも夢ではありません。
しかし問題なのは、複利で得た利益を全て投資に回していると、これまで積み上げてきた利益が一瞬で消し飛んでしまうことがあることです。

そのため投資にはリスクがあることを理解したうえで、全てを複利に回すのではなく、一部は他の口座に移すなどしたうえで複利運用を行うことをおすすめします。

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