仮想通貨

仮想通貨のマイニングとは?3種種類のメリット・デメリットを解説

仮想通貨やブロックチェーンの投資を行う際には、マイニングへの理解が重要です。しかし「なんとなくわかっているけど、正確にはわからない」という方は少なくありません。

本記事では仮想通貨のマイニングについて解説したうえで、それぞれのマイニング方法のメリットとデメリットを紹介します。

仮想通貨(暗号資産)のマイニング(採掘)とは?

マイニングは「取引データを承認する作業」を行い、その報酬として仮想通貨を手に入れることを指します。マイニングとは英語で「採掘」です。

大量の取引データを承認して、仮想通貨を手に入れる様子が、大量の石の中から金を採掘するのに似ていることに由来します。

「取引を承認する作業」とは?

ブロックチェーンでは仮想通貨の個々の取引データを「トランザクション」と呼びます。

そしてそれぞれのトランザクションをまとめたのが「ブロック」です。ブロックには「いつ・誰が・どれくらいの量の仮想通貨を取引したのか」といった重要な情報が書き込まれていきます。

そしてブロック書き込まれる際に、取引情報を第三者がチェックして承認します。これが「取引を承認する作業」です。

仮想通貨は世界中で毎日大量に取引されています。これらの全ての取引はブロックチェーン技術で管理されています。

ドルや円などの法定通貨は国の中央銀行で管理されていますが、仮想通貨を管理するのはブロックチェーン技術です。

ブロックチェーン技術で取引を管理するのには「取引を承認する作業」が必要になります。

マイニングは誰がしているの?

マイニングを行っているのは企業や一般人など様々です。マイニングを行っている方は「マイナー」と呼ばれます。

たとえば代表的な仮想通貨であるビットコインでは、送金取引を承認したマイナーには、1つのブロックごとにビットコインが12.5BTCが支払われました。(2018年8月時点)

ビットコインの場合は平均して約10分ごとにその間に行われた送金取引をまとめてチェック、承認しています。

つまり10分に12.5BTCが支払われていた計算です。

当時のレートでは1BTC=約70万円だったため、10分間で約875万円を受け取ることができました。

2020年8月現在、ビットコインのマイニングの難易度が変化し、ビットコインのレートも変化したため、当時のようにビットコインでは稼げません。

しかし様々な仮想通貨が誕生し、現在でもマイニング作業を行うことで大きな利益を得られる仮想通貨が存在し、それぞれにマイナーがいます。

マイニングの仕組みは?

マイニングの仕組みは簡単に説明しましたが、ここでは詳しく解説します。

マイナーは検索やデータ比較処理の高速化に使用される「一方向ハッシュ関数」と呼ばれる関数を使用して取引を承認する作業を行います。

一方向ハッシュ関数はあるデータを入力すると値や長さが異なる「ハッシュ値」を生成するハッシュ関数です。

このハッシュ関数は複雑で入力したデータが1文字でも異なれば、全く違う値を示し、一度ハッシュ化されたデータはもとに戻せません。

そこでマイナーは「いつ・誰が・どれくらいの量の仮想通貨を取引したのか」という重要な取引データをハッシュ化し、生成されたハッシュ値をブロックに書き込みます。

そして全てのハッシュ値の書き込みが終わるとトランザクションが終了し、ブロックが完成、報酬の仮想通貨が支払われる仕組みです。

簡単にいえば取引情報を誰にも改ざんできない状態にして、記録するのがマイニングとなっています。

なおマイニングではコンピュータの計算能力を使って「誰よりも早く」ハッシュ化し、ブロックに書き込むのが重要です。

そのため大量の計算機資源が必要となります。

一般人でも参加できる?

仮想通貨(ブロックチェーンが採用しているコンセンサスアルゴリズム)によります。

たとえばビットコインの場合は仕組み上は一般人でも参加できますが、実際に参加するのは難しいです。

ビットコインのマイニング報酬を受け取るには、誰よりも早くハッシュ化を行う必要があります。

しかし強力なライバルマイナーが多いです。

企業が高性能な専用ハードウェアを大量に用意し、ハードウェアがヒートアップしないように冷却設備を導入しながら、マイニングを行っています。

そんな中で一般人がマイニングを行うのは、アリが象に挑むようなもの。参加しても報酬を受け取られません。

一方でマイナーが少ない知名度の低い仮想通貨であれば、一般人でもマイニング報酬を受け取られる可能性があります。

「今は知名度が低いものの、今度伸びる可能性が高い仮想通貨」をマイニングすれば、後々大きな利益を得られるかもしれません。

また他にもPoIなどのコンセンサスアルゴリズムを採用する仮想通貨であれば、個人でも参加しやすいです。

マイニング方法の種類のメリット・デメリット

マイニングには3種類あります。それぞれの方法のメリットとデメリットを解説します。

ソロマイニング

ソロマイニングは自分1人でマイニングを行うことを指します。仮想通貨やブロックチェーンはもちろん、コンピュータ全般に詳しい方が趣味を兼ねて行うことが多いです。

設備投資を行うコストも利益も1人で抱えるため、ハイリスクハイリターンな方法となっています。

ソロマイニングのメリット

ソロマイニングのメリットはマイニング報酬が全て自分のものになることです。1人でマイニングする分、マイニング報酬を受け取られる可能性は低いですが、受け取られた時の報酬は全て自分のものになります。

ソロマイニングのデメリット

ソロマイニングのデメリットは豊富な知識がないと難しいことです。また個人でマイニングに必要な機材を揃える必要があります。

複数人で行っている方や企業と比べると機材の質が低くなりやすいです。

いくらもらったマイニング報酬は一人占めできるとはいえ、そもそもマイニング報酬を受け取れなければ意味がありません。

また設備投資を行ったにもかかわらず、十分なマイニング報酬を得られずに、損失が出ることもあります。

プールマイニング

プールマイニングは複数人で協力してマイニングを行う手法です。

ソロマイニングでは1人でマイニングするのに対して複数のマイナーが協力してマイニングすることをプールマイニングと呼びます。

プールとはお金などを「みんなで出し合う」ことを指す言葉です。

マイニング報酬はまずプールの管理者が受け取り、その後に参加したマイナーの仕事量に応じて報酬が分配されます。

本記事で紹介する3つの種類の中では最もローリスクローリターンです。

プールマイニングのメリット

プールマイニングでは複数のマイナーが協力してマイニングを行います。

そのため計算力が大きくなり、安定的にマイニング報酬を得ることが可能です。また家庭のパソコンで参加可能で、個人で大きな設備投資を行う必要がありません。

なおプールマイニングでは提供した計算力に応じて得られる報酬が変動します。

ただプールマイニングで得られた報酬の配分方法はプールマイニングを行うグループによって異なります。

プールマイニングのデメリット

プールマイニングは一定の手数料が必要になることが多いです。

また仮に自分のパソコンでマイニングに成功しても、特別にボーナスが支払われることはありません。

プールマイニングで発生した報酬はパソコンのハッシュレートと呼ばれる処理性能とほぼ比例します。

そのためプールマイニングで多くの報酬を得るためには、ハッシュレートの高いパソコンを導入しなければなりません。

クラウドマイニング

クラウドマイニングはマイニングの専門業者に投資することで、マイニング報酬の一部を得る方法です。

出資金によって報酬額が変わります。出資すればするほど、大きな利益を得ることが可能です。

上の2つのマイニングの種類と比較するとミドルリスクミドルリターンとなっています。

クラウドマイニングのメリット

参加のハードルが低いです。コンピュータやブロックチェーンの知識がなくても、スマホだけあれば、参加できます。

またより多くの仮想通貨のマイニングに参加できるのも魅力です。

マイニングに参加できるユーザーを限定している仮想通貨が存在しますが、仮想通貨のマイニングにも、クラウドマイニングなら参加できることがあります。

さらに投資した後は、資金管理をする程度で他に必要な作業がほとんどないのもメリットです。

クラウドマイニングのデメリット

利用する会社に手数料を支払う必要があります。そのため報酬額は少なめです。

また万が一企業が倒産した時には、マイニング報酬が得られないばかりか、出資金もなくなってしまう可能性があります。

あくまで投資だと理解し、余剰資金で行いましょう。

仮想通貨のマイニングのまとめ

仮想通貨には3つのマイニング手法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。仮想通貨のマイニングプロジェクトに投資する際には、それぞれの方法のメリット・デメリットを理解して、投資をするべきか判断しましょう。